Jasmine's Gallery

「幸せかい?茉莉。」

  おっぱいを飲んだ後の君は本当に幸せそうだね。
                        薄目を開けて、まるで蛙の様な表情。
                        余りそんな顔を他人に見せては駄目だよ。
                        (そういう親父が公開してるが・・。)




    御免御免。蛙なんて嘘だよ。聞こえてたのかい?
                        そんなに泣きなさんなって。 ん?(ヒクヒク) な〜んだ、ウン○だったのか。
                        お母さん、お願いしまーーす。(向こうで、「お父さんがして!」と怒鳴ってます。)

「日々刻々」

赤ちゃんの顔は日々変わる。
産まれて未だ3ヶ月弱、そりゃぁ日々変わってもおかしくないぜよ。


そんな時に有って、筆者は最近、出張と来客の対応に追われてろくに家族サービスも出来ない
駄目親父である。
今日なぞ久しぶりに親子3人で一緒に居られるまとまった時間が有ると
思ってサービスしてたら、件の財布紛失騒動である。

かみさんのCredit cardを借りて、下手くそに真似た字でサインをしている有様。
全くもって面目無い。



それはどうでも良い。日々刻々である。

今まで、「赤ちゃんご主人似ですね。」と言われる事が多く、妻は苦々しく思っている様だ。
「お目目はぱっちりして私似。きっと美人になるわ。背は確かに高くて脚も長いと言ってくれる。
 これは貴方似でしょう。でも目を開けている顔はやっぱり私似。」
彼女は、自分に似て欲しいという強い要望を持っている。

駄目親父は敢えて逆らわない。何と言っても圧倒的多数の人達が「茉莉ちゃんは父親似」だと
言ってくれている世論を背景に、敢えて自分を主張せずとも良いからだ。


さて、今晩は週末だと言うのに、これも駐在員の宿命だ、来客の接待を終え、11時前に帰宅。
するとベッドの上には見慣れない赤ん坊が・・・・・・。

俺は思わず聞いた。

「し、失礼ですが、こちら、どちら様でしょうか・・・・?」


          ↓




そこにはデブりん茉莉が、豚の様に浮腫んだ笑みを浮かべていた・・・・。

「赤ちゃん、ご主人似ですね。」と言われる度に不快に思っていた晴子よ。
今日は100歩譲って、茉莉が君似だという事にしてあげよう。許す。

あんまりミルク与え過ぎるな。

「我係茉莉。請多多指教。」

「苑子様、御来港の巻」  
(義母さん、ほんまお疲れ様でした。部屋の掃除ばっかりしてもらってすんません。)

Discovery Bay Golf ClubとPacific Placeの”ZEN"へお出かけ茉莉ちゃん。






「赤ちゃんは単純 ; この間3分間」

きゃっ、きゃっ・・・・・・・・・   えへっ。        ふあぁ。    すんまへん、先に寝させてもらい ますわ。

   → →  → 



生後間も無い赤ちゃんは、どこか田舎の年老いた母に似た顔。それは腫れている目だけか。




(日曜劇場  親子涙の御対面「茉莉・・・、私がお父さんだよ。」)

4月11日 前日より東京からの出張者の相手をしていた夫(筆者)は、携帯電話の電源を
       こまめに切りながら香港客との交渉に当たっていた。夕方17時半、漸く長い面談が
       終わり電源を入れると義父さんからのmessageが入っていた。「無事産まれました。母子共に・・」
       「え?病院にもう行ってたの?」
       駄目親父である。これでは面目が立たない。Easter Holidayというpeak seasonに飛行機の座席は
       満杯だったのだが、夜行貨物便になら取れる事が判った。やったぞ。行くぜ、娘よ。

4月12日 台湾出張。朝一番で台北に入り、その後台南へ。某会社と打ち合わせを済ませ、夜22時 
       台北発の飛行機で香港へ。到着は23時半だ。夜の香港空港。そのままそこで待機し、03:00
       香港発の貨物便を待つ。Cathey pacificよ、君のお陰で俺は娘に会えるけど、貨物便で
       HK$5,700.-は一寸高過ぎやせんか?10万円は一寸痛いぞ。

4月13日 眠い、待合ロビーの椅子で寝こけている欧米人や香港人も居るが、出張帰りで貴重品も色々
       持参してSuitを着込んでいる俺には、横になることも出来ぬ。畜生、ほんまに眠いぞ。
       02:30、漸く搭乗開始。娘よ、待ってろよ。

       漸く着いたぞ、関西新空港。朝の7時半だ。バスに乗り込み、芦屋のかみさん宅へ。
       一杯お茶を頂き、直ぐさま病院へ!(え、能書き長い?すんまへん。まぁ、こうやって感動の親子
       対面を演出して・・・と。)


        寝不足の父の目はウサギの様に赤く、心労で頭の天こつは薄くなり、
        片や大仕事を終えた母は晴れがましい顔。
        娘は訳判らず只泣くのみ。
        こんにちは赤ちゃん、私がパパよっと。


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